建物の表示登記の依頼がきて、現場に行きました。
分譲地の中の一画でした。
土地がみな、コンクリートの土留めの壁で区切られており、問題はないように思ったのですが、境界を確認しているうちに
???
何かがおかしい。
Aという土地が大体長方形であったとすると、それを囲っているコンクリート壁に境界のプレートがそれぞれついているんだけど、ある場所では、Aの外側に、ある場所ではAの内側にプレートがついている。
不思議に思って、隣地やその隣地にも行ってみましたが、どうも統一性がない。
1本の直線となっているコンクリートの壁の、ある場所では北側、ある場所では南側に境界がついていると、想像するとわかりやすいでしょうか。
分譲地で造成されたばかりなのに、土留めのコンクリートの上の境界線は蛇行している。それが一箇所だけでなくて、土地を区分している3方すべてについて。
ある土地は外外で間口が広くなっていて、ある土地は内外で・・・というような感じ。
想像でしかないのですが、多分、この土地を分筆した土地家屋調査士の人は、所有者との立会いもなんもかも完了した最後の最後で、補助者に頼んだのでは?
「じゃあ、これで、プレートはっておいて」
みたいな感じで。
もうこれで終わりだ、やったあ~ってな感じで。
で、調査士先生の気楽な感じの空気を読みすぎた補助者さんが、更に気楽に、確認しないでぱかぱかとプレート貼っていっちゃったのでは・・・
土留めのコンクリートを作り直すようなことって、大地震でもないと、優に20年以上経ってからだと思う。
壁を作り直そうという話が出たとき、きっと隣地とモメまくるのでは?
それとも、私の勘違いで、この分譲地は最初から、こういうデザインなんだろうか?
流行の最先端とか?
謎は謎のまま、深まるのであった。
というか、それ以上追求する気はない。
ただ、面白かったのでご紹介。